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ABOUT
「濱時間」は茅ヶ崎・南湖地区の仕出弁当店調理場跡地を、緑溢れる心地よい場に改築した古民家施設です。約160坪の敷地に建てられた昭和初期の建造物を「一日一組の古民家貸別荘」と「陽のあたる畳の貸スペース」として改装し、隣接した調理場跡地を「緑を眺める小さなカフェ」、「和の器と布のショップ」として活用しています。中心部の中庭には、シンボルツリーのユーカリが植えられ、一年を通して濱の風と緑を感じる事が出来る空間になっています。
濱時間正面玄関
HISTORY
茅ヶ崎の原風景が残る漁師町・南湖。南湖地域には茅ヶ崎漁港やかつて魚市場が存在し、明治時代より地元経済の中心地として多くの商店が立ち並ぶ活気に満ちあふれていた場所でした。また、明治31年の茅ヶ崎駅開業により、心地の良い潮風が吹く温暖な気候と環境を求め、「東洋一」のサナトリウムと呼ばれた南湖院を中心に、湘南有数の別荘地、保養地して発展することになり、別荘を構えた文化人、富裕人が全国から静養に集まって来ました。(茅ヶ崎市:「茅ヶ崎の概況」より)
南湖地域の中心地に位置する古民家別荘「濱時間」は、建物を保存・活用することで変わりゆく街の「過去の記憶」を残す事と「地域のゆるやかな発展」を目指しています。
茅ヶ崎海岸
PROJECT
「濱時間」は地元茅ヶ崎の設計会社と工務店の協力のもと、構想約2年、施工約1年を経て2018年春に竣工されました。建物は昭和初期に建てられた家主の住居部分から、京都や金沢の町屋をモデルにして作られたファザード、長年使用され老朽化が進んだ弁当調理場まで、その時の時代背景によって増改築が重ねられ、建築的に非常に複雑な構造をしており計画に多くの時間を費やしました。結果、度重なるプラン変更で、薄暗く無機質であった中央調理場部分は天井を抜き、減築することで中庭として活用し、風と光の入る集いの場と生まれ変わりました。また、家主の住んでいた住居部分はその当時の趣は残しつつ、現代的な設備を配置することで暮らしやすい貸別荘として使用されています。
竣工パーティーにて(最初のゲストFedさんと)
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